まず今回のスライドショー作成にあたって私がやりたかったことは以下の4つです.
①祖父の人生を辿る形で写真を自動で送るムービーを作ること
②写真だけでなく,写真と同時に写真の上下にコメントも表示すること
③写真は単に静止画として見せるだけでなく,ズームやパンを入れて写真に流れをつけること
④高画質で構成すること
もちろん一切お金をかけないでやることが大前提ですので,祖父の大量の写真からスライド用の写真を選定する傍ら作成ソフトの選定も行わなければなりませんでした.
ネットで検索すると
Windows フォトストーリー3や
Windows ムービーメーカーなどがフリーソフトでありました.また,PCを見ると
InterVideo WinDVD Creatorというソフトも入っていました.
わりと操作が簡単そうなフォトストーリーに手をつけ作成すると,それなりのものが作れました.しかし,フォトストーリーはズームやパンを入れるとコメントもその対象になってしまうという欠点があり―つまり,例えると写真に直接コメントを書き込むということです.私が求めていたものは写真を映すレンズにコメントを書き込むということだったのです―②と③を同時に満たすということができませんでした.
とりあえずフォトストーリーでコメントをつけずに作成したWMVファイル(①③④満たす)をムービーメーカーで読み込んで,そこにコメントを表示しようと試みましたが,ムービーメーカーはコメントが中央あるいは画面のやや下に表示されて,最上部や最下部に表示させることができませんでした(私がやり方を知らなかっただけかもしれませんが,一通りいじってみてできないように思われました).最上部や最下部に表示できないと被写体の表情などを映す妨げとなるのでやむを得ずその方法は却下となりました.
残すはInterVideo WinDVD Creator,これもフォトストーリーでコメントをつけずに作成したWMVファイル(①③④満たす)を読み込んで,そこにコメントを表示しようと試みましたが,これはまず操作がよくわからないのと,PCのスペックオーバーで重くてプレビュー機能が十分に使えないというのがあって,非常にストレスの溜まる作業となりました.しかし,フォトストーリーで満たすことのできなかった②と③を同時に満たすことができました.
これで万々歳かに思えましたが,ファイルを出力してみると解像度がフォトストーリーよりも小さい設定しかないので,完成した作品はフォトストーリーと比べると画質が劣り,若干ぼんやりとするような感じになってしまいました(④が満たせず).しかし,多少画質は落ちてもズームやパンが入る方がいいと思い,こちらを採用することになりました.
一度フォトストーリーで編集して出力してから,WinDVD Creatorで読み込んで編集して出力するという二段構えなので,写真や全体の構成に修正を加えるときには最初のファイルから修正にかからねばならなくて,かなり手間のいる作業となりました.ようやくできた作品を末弟とその彼女に見せると,コメントがフェードになっているので表示時間が短いと言われ,コメントをすべて編集し直して・・・と何回もプロトタイプを作りました.RX-78ガンダムでさえ3号機までなのに私は6号機か7号機くらいまで開発しました.もはや開発者のテム=レイやマグネット・コーティングのモスク=ハン博士なんて目じゃありません.
そんなわけでかなりの時間を費やしたのですが,その甲斐あってかそれなりにいいものができたような気がします.当日映し出すプロジェクターも病院の事務長に話したら快く貸し出してくれるというので,ありがたかったです.ただ真昼間に映すので明るい神殿をどう映せる程度に暗くするかというのが残された課題です.とにかく,今週末には再生です.間に合ってよかったです.