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お道と臨床と~心づくりのたね~

お道(天理教)と臨床心理学の視点を含めて,まおという人間が考える日々の通り方や考え方について綴っています.日記風なこともわりとあります.
月別アーカイブ  [ 2007年03月 ] 

沈黙 

先日の読み逃げと無関係とも言えないので,今日は「沈黙」ということについて書きたいと思います.

殊にコミュニケーションにおける沈黙ってわりと敬遠される傾向にあると思います.大勢ならまだいいですが,二者関係で沈黙があると,なんか変なこと言ったのかな?とかつまんない話だったかな?とか機嫌損ねたかな?とかいう考えが沸いてきてなんとなく気まずい空気を感じることってありませんか?その気まずさを回避するために何かしゃべんなくっちゃと焦って,強迫的に会話を推し進めた経験はたいていの人はあるのではないかと思います.空回りしていることに気がつかずに後でひどく後悔した経験のある人も少なくないと思います.

このようにコミュニケーションにおける沈黙はたいていの人ができるだけ避けたいと思ってしまうものではありますが,実は沈黙にもそれなりに意味があるのです.相手の話を受けて何か考えたり感じたりしたことを整理しているのかもしれませんし,言いたいことがあるのだけれどもうまく言葉にならず,言葉をさがしているのかもしれません.また,沈黙それ自体が拒絶という意味を持っていることもあります.

一方,こちらが気まずく感じるのはこちらの感じ方の問題です.その人が沈黙に対する苦手意識があったり否定的なものとしか見ていなかったりすると,沈黙を避けようとするので,無理に言葉を発してしまいます.そうすることで,相手の思考や感情体験のプロセスを妨げてしまうかもしれないのです.ですから,沈黙を恐れずにまずはその沈黙の意味を冷静に考えてみるということが非常に重要なわけです.

カウンセリングにおいては患者さんの沈黙を重視します.こちらが投げかけた言葉は自分自身で思っている以上に意味を持ちます.先述のように何か考えたり感じている可能性が十分にありますので,まずは相手の出方を待ちます.しばらく待っても何も言わないようであっても,こちらから別の話題をあげるようなことはたいていはしません.その沈黙には何らかの意味があるはずだという前提に立っているので,「今どんなことを感じていますか?」とか「どんなこと考えていましたか?」とか「何か頭にあることがあれば言ってみてもらえますか?」声かけをして相手の反応を促します.たいていはその後答えてくれますし,この後再度沈黙になったとしても,それはさっきまでの沈黙とはまた別の沈黙です.新たにその言葉の刺激を受けて始まったプロセスがあるかもしれません.

沈黙は恐れがちなものではありますが,どうぞ沈黙を恐れずに沈黙を守る強さを身につけてください.沈黙には沈黙する本人にしかわからない体験があるのです.沈黙を恐れなくなったとき,コミュニケーションは今まで以上に円滑になるかもしれません.

次回は,ネットコミュニケーションにおける沈黙について考えます.


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