本日0時10分,当教会に長い間ご尽力くださった信者さんがお出直しになりました.享年81歳でした.
深夜1時頃,会長より声をかけられましてその旨聞きました.何回も危うい状態をご守護いただいてきたので,今回もまた持ち直すのではないかという思いと,危うい状態になる間隔が短くなってきてますので,そろそろ本当に出直しが近いのではないかという思いの両方がありました.しかし,そもそも出直しは神様が決められること,きっと私たちがその方へのご恩返しを十分にしたときに出直しがやってくる,それまでは身体をお貸しくださると思っていたところもあったものですから,そう考えるとまだまだ足りないだろうからやはり持ち直すだろうという思いの方が強かったのかもしれません.聞いたときは「そうかぁ.ついにきたかぁ」という感じでした.
もちろんご恩返しが終わったなどとはとても思えませんでした.出直しは人にとっては色々よい悪い思うことがありますが,親神様の目から見れば,一番いいときに出直しをくださっているというのを教えと数少ない経験から思わせていただいているものですから,きっと私には今はまだよく分からないけれども今がいいときなんだろうなぁと思いました.
夫婦そろって教会に参拝してくださっていた方ですが,ご主人がだいぶ前に出直しておられまして,しばらくは独りで暮らしていました.高齢になってきて,教会でお世話させていただくことになり,平成9年より父が出直す6年前までは一緒に住んでいました.(と言っても私はおぢばにいて教会にいませんでしたが・・・)父亡き後は母が会長になりましたので,いよいよお世話させていただく余裕もなく,教会から車で数分行ったところにある施設で預かってもらうことになりました.
それからかれこれ6年,小脳出血や肺炎など色々な身上もありましたが,週に何度か通う会長に対して日々をありがたいねと言いながら過ごされ,施設の人におさづけを取り次ぐなどお道の人としてつとめられました.ファーストネームが動物の名前で背が130cmほどの小さなおばあちゃんですので,施設の人からは名前で呼ばれて大層かわいがられたそうです.
私も教会に帰ってからはたまにおさづけに行かせていただきました.ここ最近は会長にご恩返しだからなるべくたくさん行かせてもらいなさいと言われ,あいことよく行かせていただきました.最後に会ったのは5日でした.そのときはあいこがおさづけを取り次がせていただきました.寝たきりですが,いつも通りな感じに見えました.
今日は朝から仕事でしたので,ご本人に会ったのは教会に帰ってからです.安らかないい顔をしていました.昨日今日も会長がおさづけを取り次がせていただいていますのでおさづけのご守護でしょう.ありがとうございましたと声をかけました.今は祖父母が暮らしていた部屋で休んでもらっています.
遷霊祭と告別式の日取りが10-11日と決まりましたので,明日から準備などで慌しくなりますが,ご恩返しとは何も命あるうちだけではありません.出直しは着物を脱ぎ捨てるようなもので借りていた身体を神様にお返ししただけ,その魂は生き通しですから,故人を,その故人より受けたご恩を忘れずに私たちが思いをつないでいくことがこれからのご恩返しとなると思います.81年の人生お勇み様でした.