病院に着いた私は、痛くて痛くて、車から降りるのも一苦労でした。
そんな私を、会長さん(義母)と実母が横から支え、途中何度も休みながら産婦人科病棟まで歩いていきました。
まず、助産師さんの診察がありまして、「子宮口が3cm開いているので入院しましょう」と言われましたが、「たぶん夜中でないと産まれないと思います」と言われ、17時半に私は陣痛室に入りました。
陣痛室にも、2人の母が付き添い、交互に腰をさすってくれました。
18時夕食が運ばれてくると同時に、主人がかけつけてくれ、同じように腰をさすってくれました。
実母が「夜中になると思うと言われた。まだまだ時間がかかるから、一度帰宅してまたきてね」というような言葉かけを主人にしていました。
会長さんも、夕食作りがありますし、何よりおつとめの時間が18時半にありましたので、会長さんと主人は一度教会に帰ることになりました。
その後、実母と私は2人きりになりまして、私は食べれるだけ夕食を食べました。4~5割、手をつけたでしょうか。
まだこの時まで、陣痛の波がおさまる時には余裕がありました。
しかし、ここからです。
相当痛くなりました。この痛みは・・・言葉では表すことができません。
とにかく、冷や汗がでて、自律神経が麻痺しているのがわかりました。
自分の体をどこに、どういう体勢でおけばいいか・・・全くわかりません。
これまで余裕の表情をして、決してパニックになることはなかったのですが、この時ばかりはパニックでした。
「辛い・・・痛い・・・」
涙を流しながら、実母にしがみついたり、トイレに行き床に座り込んだりしました。
実母は、そんな私を見ていられなかったようで、一緒に涙目になって、一生懸命私の腰をさすって汗まみれになっていました。
痛くても、声は絶対出さない!!
そう決めていましたが、どうしても「あ~!」っと声を出してしまいます。
実母は必死に「声に出してもいい。でも、呼吸もして!!はい!!!」っと、なんとか私に呼吸をさせようと一緒に呼吸法をしてくれました。
「声を出すのは、女の恥だよ!」と散々実母に言われていたので、「声を出してもいいよ」と涙目になっている実母を見るのは意外で驚きました。
その後、あまりの痛さに、私はトイレの中で、大声で「痛い!」と叫んでしまったようです。
助産師さんが、その声を聞いてかけつけてくれました。「診察しましょう」と助産師さん。
「あぁ、子宮口全開(10cm)なので、分娩室に行きましょう」という助産師さんの声。
この言葉が、どれだけうれしかったか。19時半頃だったと思います。
夜中まで、この痛みに耐えなきゃと思っていた私にとって、まさに天使の声に聞こえました。
さて、実母はこの言葉を聞いてびっくりしたようです。
「早くまおさんに知らせないと!!!!」
教会や、まおさんの携帯電話に電話したようですが、出ません。教会の電話は話し中だったようです。
まおさんの次弟の携帯電話番号をなんとか探し出し、「早まりそうだから早く来て!」とようやく主人に伝えることができたようです。
さていよいよ、クライマックス!
出産日記3に続く
スポンサーサイト