私は、汗がびっしょりになりながら、ゆっくり分娩室に移動しました。
分娩室では、出産の準備をスタッフが準備しています。
ものすごく痛いのですが、波がおさまると不思議なことに冷静になり、意識がはっきりしました。
「あぁ・・・ドラマで観たことある光景だ・・・」
「果たして、筋肉がないのに、分娩台にあがれるだろうか・・・(笑)」など思いながら
私はゆっくり分娩台にあがりました。
波がくると、イライラもします。ゆっくり準備しているスタッフの人に
「早く産みたい!!早く準備して下さい!!!」と、大声をあげてしまいました・・・
→ちなみに、あとで、スタッフの皆さんに謝りました(笑)笑顔で許してくれました(笑)
私は、この時、すでに産みたくて仕方がなかったのです。
不思議です。呼吸法は助産師さんから学んでいましたが、産み方?は初産なので知らないはずなのに、体が自然と産み方を知っているようでした。
男性や出産未経験の人には、伝わりにくいかもしれませんが・・・とにかく産みたいのです。
「これもご守護だ。をびや許しをいただいているのだから大丈夫だ!」
そう思った瞬間、体の力が抜け、産む力が湧いてきたように思います。
「ただ・・・主人が出産に立ち会えなかったら・・・」と主人が間に合わなかった時のことを心配しました。
同時に「こんな姿をみせて、まおさんは倒れないだろうか・・・」とも心配しましたが・・・(笑)
あとは助産師さんの指示に従って、いきむしかありません。いきみかたも知りませんでしたが、なんとかできるものなのですね。これも不思議です。
何回かいきんだあと、主人が白衣に着替えている姿が目に入りました。
「良かった!!間にあったね!!」
そう声をかけたかったのですが・・・そんな余裕もなく、産みたい波はやってきます。
いきんだ後、ふっと力を抜くと、腰が引きちぎられそうな痛みになります。「痛い!」と私は思わず口にしていたようです。
しっかり呼吸をしていないといけない!
わかっているのですが、これが難しい・・・
そうこうしている間に、赤ちゃんの心拍が落ちはじめました。
「酸素マスク!!早くつけて!」と助産師さんが指示します。
私は酸素マスクをつけられ、思い切り呼吸し酸素を体に入れることを指示されました。
赤ちゃんの心拍がさがると、帝王切開に切り替えられることがあると聞いていたので、それだけは避けたい!
赤ちゃんも頑張って出てこようとしているのだから、母親の私が頑張らないでどうする!!
まおさんは私の隣で、手を握っていくれたり声をかけてくれたり、おさづけをしてくれていました。
あと2~3回のいきみで、産まれてほしい!!!!!
私は必死にいきみました。赤ちゃんの頭がでてきている感覚もわかりました。
あとは親神様が、良いようにして下さるだろう・・・
そう思った瞬間です。
ずるっという感覚?があり、産まれた!!とわかりました。まさに、引き出しのご守護です。
その後に、「おぎゃー!」という声が聞こえました。
隣をみると、主人が涙目で「よく頑張ったね!」と声をかけてくれていました。
その姿をみて、うれしくて、私も涙目になりました。
これまで色々なことがありました。突然の入院もあり、私の腕は点滴の跡だらけになりました。
筋肉もなくなりました。精神的にまいることもありました。
それでも、お道を信仰していたおかげで、プラス思考で勇んで過ごすことができたし、無事、安産にしていただきました。
そして、この経験を通して、一番思ったこと。
親のありがたみです。親が子を思う気持ちがわかりました。
特にこの日に関しては、母親のすごさ、ありがたさを痛感しました。
会長さん(義母)も、実母も、ずっと私に付きっ切りで腰をさすってくれました。
痛いときは、自然と2人の母を求めていました。そばにいてくれると安心するのです。
祖母も、前日の夜から様子がおかしいと気付き、そばにいてくれました。
高齢で、眠いだろうに、自分のことより子供のこと、孫のことを第一に考えてくれています。
私も、母親になりました。この3人の母から私はこの日だけでも、たくさんのことを学びました。
皆、こうして産まれてくるのだなと思うと、人の命の尊さを感じました。
同じことを、子供や孫にしていってあげたいです。
ところで、主人もすすめていますが、
をびや許しは本当にすごいです!!!!
ちょうど良いように安産させていただけます。
出産の後の、回復もおかげさまでとても良いようです。
是非おすすめします。
スポンサーサイト