12月6日の天理時報(第4159号)に第215回定時集会の記事があります。
上田表統領の発言が興味をひきました。
「いま一番求められているのは,教勢活性化のために何をすべきか,何ができるのか,その手がかりや"芽"となるものを探っていくことにある」
「現状に目をふさいで通るわけにはいかない。なぜ低迷しているのかというところから考え,なんとか歯止めをかけたい」
おやさまが教えてくださった親神様の教えは真実の教えであることは間違いありません。この人間世界は親神様によって作られており,天然自然の理によって物事がうまく運ぶようになっています。うまくいかないということは,今の天理教という教団の姿が人間思案によって親神様の目―天の定規と照らし合わせてずれているところがあるからに他ならないと思います。これは一信仰者の生き方とは別の問題であるかもしれませんし,それに加担している部分もあるのかもしれません。
この道の原点はおやさまの道すがら,おやさまの教えにあるということを考えれば,信仰者には何が間違っているのかはある程度推測が可能であると思います。(もちそんそこにも人間思案が入る恐れがありますので,慎重な判断が必要ですが。)一介の信仰者にできることは自分自身がおやさまのひながたや教えを胸に抱きつつ日々を過ごしていくことです。信仰者それぞれが教えに沿った生き方を志すことは言うまでもなく大事なことです。しかし,個人の信仰に教団としての組織を変える力は残念ながらありません。なぜ低迷しているのかを真に考えるのであれば,全国各地の信仰者が感じていること,地域や教会,布教所の現状などおやさまの教えを信心している人の生の声を直接聞き入れていくことが必要でしょう。そのような役割を果たす部署などの設立などがまずは求められるのではないかと私は思います。
企業とは違うかもしれませんが,お道を信仰するある社長さんが,経営がトップダウン方式の会社はどこかで行き詰まるがボトムアップ方式の会社は伸びると言っていました。実際に現場で動くのは末端の社員ですから,彼らの意見を取り入れずして真の解決方法は見えないということだと思います。
さらに言うと,そもそも人体の仕組み自体がボトムアップ方式が反映されるようできています。目や耳や皮膚などで見たり,聞いたり,触れたりして知覚された情報は,感覚神経を通ってトップである脳へ伝えられた後,それを脳が整理し,今度は脳から指令が出されて,運動神経を通って手や足など体の必要な部位に伝達されるわけです。末端からのフィードバックなくして人体の円滑な働きはありえません。そして,この仕組みは親神様が作られたものですから,天然自然の理にかなっていることは言うまでもなく,逆に言えば,これが正しく行われずして天の理にかなうわけがないと私は思います。これは,人体というシステムにとどまらずあらゆるシステムに言えることではないかと思います。
おさしづに以下のようにあります。
高い低いの理はあれど,何事するも話し合い、伝え合いが神の望や。十人なら十人,下は下の理がある。上は上の理を一つの心に結んで了う。おら気が合わんという事は言うたらよい。結構と思えば,俺はどうやと言えようまい。あんな事というは見て居られん。見苦しいてならん。綺麗なものなら,いつ\/までも楽しんで居らるやろう。めん\/心得てくれ。もうこれいつも変わらん。(M31.5.9)
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