わがやでは日常会話の中に漫画のセリフなどが未だによく登場します.小さい頃見た漫画から最近の漫画まで含まれているので,小さい頃の漫画のセリフに関しては15年以上も廃れずにいるということになります.
たとえば,昔少年ジャンプで「ぼくはしたたか君」という漫画がありました.主人公のしたたか君が給食当番をしていて,スープを配給しています.彼の永遠のライバル(だとしたたか君が勝手に思っている)の本郷君の順番になって,本郷君が「多めに頼むぜ」というと,したたか君が「お前の分などない」と言います.
それが私たち兄弟には面白かったのか流行りました.
未だに兄弟同士でご飯をよそってもらうときには,「多めに頼むぜ」と言って,茶碗を突き出します.すると,受け取った方は「お前の分などない」と言います.まぁ言うだけでよそうんですけどね.
最近ではかなり脈絡のない使い方もしていて,駅まで送っていってもらうのに車に乗り込んだときなどに「多めに頼むぜ」と言います.すると弟は「お前の分などない」と言います.この場合の「多めに頼むぜ」には「駅まで頼むよ」ということを暗に示しています.「お前の分などない」には特に意味はないかと思いますが.
こうした面白い体験,くだらない体験を兄弟で共有してきた,またそれをいつまでも共有できるということは実は大切なことです.共有できてきたことは,兄弟と過ごした日々は楽しかったというポジティブな体験としてそれぞれに刻まれるでしょうし,それをいつまでも共有できることは兄弟が「笑い」という体験でいつでもつながっていけるということだと思います.今はまだ独身が多いですが,今後それぞれが家庭をもつとどうしても兄弟で集う機会も少なくなってくると思います.そうしたときに,共に過ごした期間のくだらない話は財産となるでしょう.
男5人で育ってきたこともあり,品のない話で盛り上がることが多く,母親は手を焼いていたようですが,そうした体験もあながち無駄ではないのです.親から見たらくだらないことでも子どもにとってそれが面白く楽しい体験であるならば,それを見守ることもまた重要な場合もあるのだと思います.私なんかは未だに子どもっぽいので,子どもと一緒にくだらなさを共有できそうかななんて思っています.
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そんな家庭で育ったまおさんは、きっと同じような、仲のいい、楽しい家庭を築けるんじゃないかなと思います。
今の家庭は、家族間関係が希薄になっている家が多いと思うので、そういった関係を大切にしていきたいものですね。