FC2ブログ

お道と臨床と~心づくりのたね~

お道(天理教)と臨床心理学の視点を含めて,まおという人間が考える日々の通り方や考え方について綴っています.日記風なこともわりとあります.

お道の考え方を生かす(1) 

物事のどのように捉えるか,それを「認知」と言いますが,この認知(思考あるいは考えと置き換えてもらって結構です)によって後の反応(気分・行動・身体)は大きく変わります.

たとえば,ある子どもが先生から叱られたときに,「先生はボクのことが嫌いだから叱ったんだ」と思ってしまうと,悲しい気分になるでしょうし,身体の反応として涙が出るかもしれません.行動として自分のことを嫌っている(と自分で思っている)先生を避けるかもしれません.

これはネガティブな考えです.もしかすると,自分は怒られても仕方のないことをしたのかもしれませんし,先生だって叱りたくないけれども,彼のことを思って叱ったのかもしれません.十分な事実確認をしないうちから「自分は先生から嫌われている」と思い込んでしまうことは早計と言えるでしょう.このネガティブな考えが後のネガティブあるいはアボイダント(回避的)な反応を引き起こしてしまうのです.

ところが,叱られたときに「先生はボクのことを思って叱ってくれているんだ」と思うとどうでしょう.先ほどのような気分になるでしょうか.人によっては励まされた気がして元気が出るでしょうし,次は気をつけようと反省する人もいるでしょう.そう悲しくなるようなことはないだろうと思います.涙も出ないでしょうし,先生を避けることにもならないでしょう.

このように,出来事に対してどのような認知をするかで後の気分や行動が大きく変わるのです.この出来事に付随して自然と出てくる考えを「自動思考」と言いますが,落ち込みやすい人や心配になりやすい人は,この自動思考がネガティブになっていることが多く,物事を悪い方向に捉えがちです.

ですから,そこでの考え方をネガティブではなく「もっと別の考え方をしてみよう」と思うことが大事なのです.心理学的にはこれは認知療法あるいは認知行動療法と呼ばれるものです.心理業界や精神医療業界ではここ数年ブームでもあります.

しかし,このセラピー,1960年代に登場したもので実はまだその歴史は40年余りです.この認知療法・認知行動療法とほとんど変わらない考え方を,160年以上も前に生き方として人々に伝えているのがお道の教祖である中山みき(おやさま)であります.

さて,そのお道ではどのように考えるのでしょうか.次回はこの続きからお話します.
関連記事
スポンサーサイト



そうですね!私も大学のゼミで、SST(認知行動療法)を学びましたが、
画期的な方法としてみんな絶賛してました。
「こんな考え方があったのか~」と当時は感心して
みんなで言ったものですが・・・
お道はその考え方を、もっとずーっと前から教えていたのですね。
改めて、深い教えだと思いました。
続き楽しみにしています。
[ 2007/07/08 18:00 ] [ 編集 ]
SSTは考え方というよりは生活技能を伝える訓練ですので,少し違いますがそれでもとても役に立つものですよね.
続き,今日の記事で書いたのでまた読んでくださいね.
[ 2007/07/08 22:07 ] [ 編集 ]
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する
FC2カウンター
最近記事とコメント
気軽にコメントください.
全ての記事+過去ログ

2015年 12月 【4件】
2015年 10月 【2件】
2015年 09月 【2件】
2015年 08月 【3件】
2015年 07月 【2件】
2015年 06月 【1件】
2015年 05月 【1件】
2015年 04月 【2件】
2015年 03月 【4件】
2015年 02月 【1件】
2015年 01月 【3件】
2014年 12月 【3件】
2014年 11月 【1件】
2014年 10月 【3件】
2014年 09月 【2件】
2014年 08月 【2件】
2014年 07月 【1件】
2014年 06月 【1件】
2014年 05月 【3件】
2014年 04月 【2件】
2014年 03月 【2件】
2014年 02月 【3件】
2014年 01月 【2件】
2013年 12月 【3件】
2013年 11月 【2件】
2013年 10月 【1件】
2013年 09月 【2件】
2013年 08月 【3件】
2013年 07月 【2件】
2013年 06月 【2件】
2013年 05月 【4件】
2013年 04月 【4件】
2013年 03月 【2件】
2013年 02月 【1件】
2013年 01月 【5件】
2012年 12月 【3件】
2012年 11月 【3件】
2012年 10月 【3件】
2012年 09月 【2件】
2012年 08月 【5件】
2012年 07月 【4件】
2012年 06月 【2件】
2012年 05月 【4件】
2012年 04月 【6件】
2012年 03月 【9件】
2012年 02月 【9件】
2012年 01月 【12件】
2011年 12月 【15件】
2011年 11月 【10件】
2011年 10月 【13件】
2011年 09月 【10件】
2011年 08月 【12件】
2011年 07月 【14件】
2011年 06月 【12件】
2011年 05月 【17件】
2011年 04月 【38件】
2011年 03月 【41件】
2011年 02月 【42件】
2011年 01月 【20件】
2010年 12月 【18件】
2010年 11月 【15件】
2010年 10月 【12件】
2010年 09月 【14件】
2010年 08月 【11件】
2010年 07月 【11件】
2010年 06月 【14件】
2010年 05月 【21件】
2010年 04月 【14件】
2010年 03月 【19件】
2010年 02月 【16件】
2010年 01月 【15件】
2009年 12月 【16件】
2009年 11月 【16件】
2009年 10月 【15件】
2009年 09月 【19件】
2009年 08月 【17件】
2009年 07月 【15件】
2009年 06月 【18件】
2009年 05月 【20件】
2009年 04月 【17件】
2009年 03月 【15件】
2009年 02月 【14件】
2009年 01月 【23件】
2008年 12月 【22件】
2008年 11月 【16件】
2008年 10月 【23件】
2008年 09月 【22件】
2008年 08月 【20件】
2008年 07月 【28件】
2008年 06月 【23件】
2008年 05月 【20件】
2008年 04月 【30件】
2008年 03月 【28件】
2008年 02月 【26件】
2008年 01月 【27件】
2007年 12月 【24件】
2007年 11月 【27件】
2007年 10月 【34件】
2007年 09月 【28件】
2007年 08月 【31件】
2007年 07月 【30件】
2007年 06月 【30件】
2007年 05月 【33件】
2007年 04月 【35件】
2007年 03月 【45件】
2007年 02月 【37件】
2007年 01月 【39件】
2006年 12月 【36件】
2006年 11月 【27件】
2006年 10月 【37件】
2006年 09月 【24件】
2006年 08月 【20件】
2006年 07月 【16件】
2006年 06月 【21件】
2006年 05月 【13件】
2006年 04月 【6件】
2006年 02月 【5件】
2006年 01月 【6件】
2005年 12月 【9件】
2005年 11月 【5件】
2005年 07月 【1件】
2005年 06月 【2件】
2005年 03月 【2件】
2005年 02月 【4件】
2005年 01月 【12件】
2004年 12月 【9件】

FC2カウンター
現在の閲覧者数:
無料カウンター