以前,孫の手で長男の背中を掻いたら,相当気持ちよかったらしく,もっと掻けと言われて,孫の手のくせに楽になるどころか,親の手を余計に煩わせて大変な思いをしただけのことがあったのですが,しばらく背中を掻くということは下火になっていました.
ところが数日前,お風呂に入ったときに長男の背中に湿疹ができていてかゆそうだなと思い,軽く背中を掻いてあげたところ,「気持ちいい」「もっと」と言ってしばらく掻くことになったという経験がありました.以来,長男は身体を洗うときに,お風呂で背中に手を回して「ここ,ここ」と言って,背中を掻けと言います.あぐらをかいた私の足の上に座ったままだとやりにくいので,湯船に手をつかせて立たせるのですが,今日はそろそろ卵洗いを卒業して,柔らかめのタオルを使ってみようと思いまして,ベビー石鹸をつけて背中を流してあげました.
背中をゴシゴシ洗ってあげると,湯船のヘリにつかまりながら長男は「気持ちいい」「もっと,もっと」と言います.その姿を見て,晩年の祖父を思い出しました.よく一緒にお風呂に入って背中を洗ってあげたものです.その祖父の姿と長男の姿が重なり,ふと,「そういえば親が子となり子が親となりと教えてもらっているし,こんなに小さい長男だがもしかすると祖父の生まれ変わりかもしれない.そうでなくとも子の背中を流すのもなんだか親への恩返しをしているのかもなぁ」と得心し,「ありがとうございます」と言いながら長男の背中を流させてもらいました.長男は何でお礼を言われているのかさっぱりだったと思いますが・・・.
今週末には祖父の兄である大伯父の四十九日があり,また祖父のふるさとの塩山に行ってきます.祖父が大事にしていた本家のお墓参りもしますので,祖父の思いをしっかりとつないで来ようと思います.帰ったらまた長男の背中を流させていただこう!その前に明晩やってくれって言われるかな.
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