今日の夕方,職場で「園芸療法」の勉強会がありました.
せっかくなので聞いたことを覚えている範囲で紹介しようと思います.
園芸療法とは端的に言えば園芸を手段として心身の状態を改善することで,精神科や高齢者施設などのリハビリテーションの一環として行われるものです.
- 植物や農作物を育てる過程で,土を耕したり,種をまいたり,収穫したりと身体を動かす機会があるので運動機能の維持あるいは改善につながります.
- 自分たちでまいた種が育っていくのを見届けていくことが楽しみにつながったり,部屋に閉じこもりきりにならずに外界に目を向けるよい機会になったりします.それは自発性,意欲の向上に貢献し,対象者のストレス発散にもなるようです.
- 共同で作業していくことによって他者との交流が円滑になり,快の感情の活性化につながり,集団や社会への帰属意識の芽生えにも貢献します.
- 育った植物や作物は収穫し,皆で喜びを共有することができます.食べてもいいですし,アートな作品に加工してもいいそうです.
- 収穫物は多少なりとも経済面の一助ともなります.
他にもいくつか聞いたと思いますが,ざっと思い出すのはこれくらいです.
確かに,何かを育てるということはとても治療的なことだと思います.生きているものに触れる体験は大切にしたいものです.土というやわらかい物質に触れるということもかなり治療的な体験です.自我が緩み,子ども心に返ることができます.それは何者にも縛られずに自由に楽しんでいた頃の感覚を味わえるということでもあると思います.
皆さんも是非園芸をしてみてください.育てる体験を通して命が自分の力で生きているのではなく,生かされているのだということを知ることができるでしょう.
私の幼児期~思春期の園芸体験(畑作業)を今度回顧録にでも綴りたいと思いますので読んでください.
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私の所属する精神科病院のDCでも園芸療法を行っていますが、スタッフが園芸に関して素人だからという理由で、一番詳しいスタッフ一人にまるなげになってしまい、「じゃあ今日は雑草をとろうか」と、その場しのぎのプログラムになってしまっているのが現状です。つまり作物や花などを作って、みんなで食べたり作品を作ったりという先の楽しみが無い状態なので、反省するところが多々あります。
楽しんでやらないとスタッフもメンバーもつまらないプログラムになってしまいますよね。今後、考えていく必要があるなと感じました。
まおさんが勉強会で得た知識を見やすく書いてくれたので、私も勉強になりました。