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お道と臨床と~心づくりのたね~

お道(天理教)と臨床心理学の視点を含めて,まおという人間が考える日々の通り方や考え方について綴っています.日記風なこともわりとあります.

共に苦労を 

未読の方は以下を閲覧ください.
引き受ける心

昨日,引き受ける心について話をしましたが,結婚において大事なことは他にもあると思います.それは自分にとってその相手が苦労を共にできる相手かどうかです.おもしろおかしく楽しく過ごせる相手は意外とたくさんいるでしょう.自分や相手の深い部分には触れずに生活できるからです.「この人だったら楽しい(あるいは楽な)生活が送れそうだし・・・」という動機のみであるならば,その視点では人生の片面しか見ていないと言えると思います.そのときには是非もう片方の側面にも目を向けて考えてほしいと思います.

人生には苦労も伴うものです(もちろんその先に楽しみはあるのですが).その苦労を共にできる相手は人生においてそうはいません.「この人だったらどんなに苦労しても構わない」と思える相手に出会えたのなら,それは大事にしたいものです.そこには「苦労を喜びに変えていける力」が包含されています.苦労は先の楽しみとなる種です.苦労に意味を見出し,共に助け合って通れるのならば,人生における茨の道の先に明るい道が見えるでしょう.以前にも述べましたが(関連記事;苦労に意味を与える),意味が与えられた苦労はただ「つらい」のみの苦労ではなく,先につながる苦労です.それは客観的なものではなく,主観的な体験です.他人からどう見えるかということは関係ありません.心理学的に言えば,彼ら夫婦の認知において肯定的あるいは適応的な意味づけがなされていればよいのです.他者評価は関係ありません.現にどんなに他者からみたら幸せな家庭に見えても,当人たちがそれを感じ得ない場合があることを私たちは知っています.

当人たちが,たとえ客観でも主観でも楽ではない生活を送っていたにしても,相手が自分にとって苦労を共にできる相手ならば,その苦労にも意味があり,喜びを見つけていくことができるのではないかと思います.その経験があったからこそ,見える,わかる,大切にできることもあるでしょう.苦労を共にできることは共に楽しめることの十分条件なのです.お互いに苦労を共にできる相手と出会えたならば,その出会いは大切にしたいものです.
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よく、「結婚は、違う価値観を持った人間が同じ屋根の下で暮らすのだから、
色々な面で妥協しないと長い結婚生活やっていけない。だから大変だよ。」と聞きます。
妥協という言葉を聞くと結婚=マイナスな印象にきこえますよね。
今は女性も社会に出て、自分のライフスタイルを曲げたくないとかで、結婚しない人が
増えているのも事実です。
確かに、結婚って楽しい甘いことだけじゃないと思います。
けれども私が思うに、きっと結婚は苦労の分だけ、喜びがあって素敵なものだと思うんです。
(まだ結婚していない私がいうのもなんなのですが・・・)
苦労をともにしてもいい、その人の全てを引き受けてもいいと思える相手となら、妥協という言葉でなく、お互い苦労を引き受けて喜んで生きていくことができると思います。
うまくまとまりませんが、私も将来は、妥協ではなく、喜んでだんなさんの苦労を引き受けたいです。
[ 2007/05/23 13:16 ] [ 編集 ]
あいこさん,私もそう思います.苦労があるから余計に喜べるんです.以前記事で書いたラーメンの原理ですよね.
私も将来相手のどんなかりものでも引き受けていきたいと思っています.
[ 2007/05/23 21:16 ] [ 編集 ]
そうですね!ラーメンだラーメンだ。
あの例え、すごくわかりやすいですよね~。
あぁ、なんだかラーメンが食べたくなっちゃいました~w
[ 2007/05/23 21:36 ] [ 編集 ]
私もラーメン食べたいです.今日は健康診断・・・.
[ 2007/05/24 08:13 ] [ 編集 ]
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