お道と臨床と~心づくりのたね~

お道(天理教)と臨床心理学の視点を含めて,まおという人間が考える日々の通り方や考え方について綴っています.日記風なこともわりとあります.

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解離性障害(1)~定義 

何回にわたるか分かりませんが,自身のサイト削除に伴い,いくつかの精神障害について転載していきます.やや専門的になりますがご容赦ください.まずは解離性障害です.今日はその定義について.参考文献の記載は最終でします.

解離性障害の基本的特徴は,意識,記憶,同一性,又は環境の知覚といった通常は統合されている機能の破綻である.解離の症状は日常的で非病理的な現象から,重症で病的な現象まで連続していると考えられている.解離障害を持つ人も,正常から異常の範囲までの幅広い範囲の解離体験を示す.

スタインバーグは中核症状として,健忘,離人症,現実感喪失,同一性混乱,同一性変容の5つをあげている.また,パトナムは解離症状を二つの大きなカテゴリーに分けている.第一は健忘と記憶障害であり,時間喪失体験,基本的知識の忘却とそれにともなう困惑,自己史記憶の連続性に生じる空隙,知識の出所の健忘,および侵入的記憶がある.第二は解離過程症状である.ここには,離人と非現実感,被影響感/被干渉感,幻聴,トランス様状態,分離的同一性障害,認知処理の独特な変化で解離性「思考障害」と概念化されつつあるものが入る.

解離は心的外傷に対する防衛として現れると考えられ,発達論的観点が不可欠である.解離による防衛は2つの機能を持っており,1つは患者に心的外傷が起きているまさにその時にそれから逃れさせる役割を持っている.もう1つは,それ以降に心的外傷を正しく認識するという必要な過程をたどることを遅らせる.

解離状態の大半では,自己が相互に葛藤しているため,矛盾した自己表現が分離した心的区分において保たれている.解離性同一性障害の典型においては,それらの分離した自己表現は,それぞれが比喩的存在を担っており,交代アイデンティティとして知られている.

解離と分裂には類似点と相違点がある.両者とも心的内容を積極的に区分化し分離する.両者とも自己の中心にある対立する部分の統合に関する不快気分を払拭する防御として使われる.しかしこれらは,障害された自我機能の本質において違いがみられる.分裂においては,不安耐性や衝動性の制御が特に損なわれる.解離においては,記憶や意識が障害される.しかし,両者とも内的対象表象に関係した自己表象を作る心理的裂け目を持っている.


次回は解離性障害の歴史的背景について綴ります.

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解離性障害(2)
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多重人格のことですね。いやぁ難しいw 精神科病院に勤めているのに
難しくて解離性障害はさっぱりです。
患者さんの病気の中でも比較的少ないと思いますし。
会ったことがあまり私はありません。
それにしても、この障害は不思議ですね・・・人間ってほんと不思議。
[ 2007/06/07 23:03 ] [ 編集 ]
初めまして、まおさん
私は、天理教用木です
現在は、天教教の仕事をしています
が、私の信者の人が、多重人格者で
色々と私も多重人格の事を勉強しましたが、色々と直すのに大変です
30人ぐい居た人格を、3年かけて、統合させましたが、生活の中で、本人が生きて行く事で、壁にぶつかると、また、新しい人格がでて来ます
入院を7回して、精神科にも、行って
いますが、現在の精神医学では、直す事ができないのしようか
難しい問題だと思います
[ 2008/03/03 01:07 ] [ 編集 ]
はじめまして神の子さん,コメントありがとうございます.
どちらかのブログで最近お名前を見かけた覚えがあります.
多重人格者のおたすけは大変だと思います.私も患者さんでは1人しか会ったことありませんし,検査で関わっただけですから交代人格も1回しか見ていません.多く関わられたということはそれだけ複雑な思いもされたかもしれませんね.治療は難しいというかあまり確立されていないというのが現状なのではないでしょうか.
[ 2008/03/03 22:55 ] [ 編集 ]
まおさん
色々と教えて頂きありがどう御座います 
私は、高安大教会直轄の者です
現在は、お道仕事がメインで、私どもの、信者に、このような、病気の人が、いて、なんとかならないかなと、思いコメントしました。
私は、昔、天理教の布教をやっていた時代が有り、その時事をプログに
のせて有りますので、興味があれば
見て下さい プログ名は、いさめ天理教です
http://mot37.mo-blog.jp/blog/
有難う御座いました。
[ 2008/03/04 02:07 ] [ 編集 ]
ブログまた読ませていただきます.解離性同一性障害はホント大変なおたすけと思います.
http://f17.aaa.livedoor.jp/~etsubu/did.html
上記はかつて院のレポートで書いたものですが,何かの参考になれば幸いです.
[ 2008/03/05 08:19 ] [ 編集 ]
まおさん
レポート紹介有難う御座います。
書かれてる事、良く解ります。
患者は、やはり、心の病気なのですね これからは、神の力により
直して、行かなくては、成らないと
思います。
[ 2008/03/06 23:06 ] [ 編集 ]
まおさんへ
はじめまして。私は天理教の教会長をしています。
実はつい先日私の友人から解離性障害であることを打ち明けられました。私は解離性障害については何の知識もなく全くの無知でしたので、後日調べてみましたが、難しくてよくわかりませんでした。たまたま、まおさんのブログを見て解離性障害のことがあったのでメールをしてみました。私が知りたいのは、この身上の方と話したりする場合に、何か注意することがあるのかということです。こちらが、してはいけないこと。又、言ってはいけないことなどありますか?先日友人と会った時には、普通に酒を飲み、普通に昔話をしていました。特に変わった様子はありませんでした。
突然のメールで申し訳りません。なにかアドバイスがあれば教えていただけないでしょうか。宜しくお願いいたします。
[ 2012/01/06 17:29 ] [ 編集 ]
しんじさん,コメントありがとうございます.解離性障害といっても色々ですのでそれだけでアドバイスというのは難しいです.私自身関わった経験はそれほど多くはありませんので,何かお役に立てるコメントができるかどうか正直分かりません.しかし,せっかくのご縁でもありますから,できればもう少し詳しく様子を聞かせていただければありがたいです.差し支えなければ「管理者にメール」よりメールをいただけますでしょうか.個人的な内容にもなりますし,その方がいいかと思います.よろしくお願いいたします.
[ 2012/01/06 22:47 ] [ 編集 ]
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解離性障害(新現代精神医学文庫)解離性障害についての知識はあふれており、被暗示性の高さが解離性障害の素因にあげることができるならば、この溢れるばかりの情報がますますこの障害の増加を後押しさせることになる。 しかし、
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