今日は仕事を30分ほど早く切り上げて,講座を受けにいきました.7月10日まで毎週火曜日の5回のシリーズでパーソナリティ障害について学びます.
今日はその導入で人格構造論の変遷について概観しました.過去は省略しますが,現代人の人格構造として「無気力」「無力感」ということが挙げられていました.
自己無価値感や諦念,自己否定などの低い自尊感情に加えて,先述の無気力,無力感,生き生きとした感情のなさ,対人関係の希薄さ(対話よりメールの方が安心,ひきこもり)などがあり,近づきすぎると衝動的になって自傷行為や暴力行為に及ぶことが特徴だということです.なるほど,確かに納得できます.
また,対象や周囲を動かす力がないことも挙げられていました.相手を動かして自分の欲求を達成したり,困ったときに相手を動かして援助させる力がないとのことです.
つまり,子どもであればほしいものがあったときに駄々をこねて買って買ってとねだったり,自分の手に余る課題や相談を親の手を借りて解決したりといった,私的解釈ですが「生き抜く力」のようなものに欠けているということだと思います.さらに言えば,それだけのエネルギーがない,自己主張に欠ける,ということでもあると思います.
それが,現代人の心性です.心性は時代によって移り変わっていくものですが,戦後にはとても考えられなかった状況だと思います.物質的に豊かになり,物との結びつきが強まる一方,人間関係,家族関係は希薄化している現代社会情勢ならではの特徴かと思います.
こういった心性に陥らないためにも,家族との結びつきや人生の喜び方のコツを幼いうちから獲得することはとても大事なことだなぁと思いました.そして,お道はその一助となるでしょう.安易な終わり方ですが,眠いのでご容赦ください.
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