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お道と臨床と~心づくりのたね~

お道(天理教)と臨床心理学の視点を含めて,まおという人間が考える日々の通り方や考え方について綴っています.日記風なこともわりとあります.

主体性を相手に返す 

先日のSVで恩師にご指導いただいて再確認をしたことを綴りたいと思います.

カウンセリングにおいて尊重すべきことはクライエント(依頼者)の自主性であると思います.(もちろん,自他傷害の危険性のある場合や治療契約を破る行動については例外です.)クライエントが自分自身の人生を自分で引き受け,決断していけるように支援していくのがセラピストの役割であると私は考えています.クライエントは今このときに支援が必要だからカウンセリングに来談する(あるいは継続来談している)のですが,やはり自分の人生において一貫して不可欠なものとして存在するものではありません.最終的にはカウンセリングを受けなくても自分自身や自分の現実生活の中のリソースを活用して,意志決定し,行動選択をしていけるようになることが共通の目標としてあるように思います.

ですから,カウンセリングの過程でときにはセラピストが助言や提案をすることもありますが,その際に決定するのはあくまでもクライエントであり,セラピストが「こうしなさいよ」と暗にでも行動を操作するようなことは望ましくないので,たとえ助言や提言をすることが望ましい場合であっても,いくつかの配慮をする必要があると思います.

まず選択肢はなるべく多く用意すること.提案をするにしてもそれが1つしかないとそれをするかしないかの二者択一になってしまいます.クライエントがこの先人生を歩んでいく中で,自分の考えていること,やろうとしていることのみしか手段・方法がないわけではないし,色々な見方や方法があるということを身を以て体感していくことが大事なことですので,複数の選択肢を提案できるといいのだと思います.

もう1つは提案する際には「こうしてみてはどうですか?」というやや指示的な言い方ではなく,「こうしてみたらどうなんだろうかと私は思うんですけど,あなたにとってはどうなんでしょうねぇ」のように,主体性をあくまでもクライエントに返す提案の仕方にする必要があると思います.前者でも勧めているだけなので,指示的とまでは言えないかもしれませんが,人の受け止め方は千差万別ですので,その言い方でも「こうすればいいんだよ」と言われているように感じる方もいるので,こちらの提案はあくまでも本人の自主性や主導権を奪わない限りにおいての提案にしなければなりません.「私は」という主語を入れることによりクライエントではなくセラピストがそう思っているに過ぎないことが明確になり,自他の考えの混同を避け,どうなんでしょうねと相手に返すことで,あくまでもその人が考え決断する中にセラピストの提言が本人の考えや決断の選択肢を広げる形で意識されるので,「自主性を奪わない限りにおいて」という言葉の効力は守られるわけです.

私はどうやら無意識的にその範囲を超えた提案をしてしまっていたようで,反省させられました.こちらがレールを敷いてあげてしまっては(その方が楽だと思うことも多いのですが),これから先クライエントが自分の人生を自分で乗り越えていく力となりません.こちらはクライエントが自分で乗り越えていくのを支援するという立場であるということを常々意識しておかねばならないと思いました.

ところで,お道では「理」の上から,どうしても指示的になることが多いように私は思うのですが,それはどう理解したらいいんでしょうかね?(私もまたいつか気が向いたときに触れたいと思います)
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まおさん、こんばんは♪
記事に触れなくて申し訳ないんですけど、
昔のまおさんの記事をみたら、
「けっこう源さんのこと知らない方の為にあとで書きます」とのことでした。
もし良かったら、信仰の元一日を教えてくださいませんか?
出来たら、わたしのブログのコメント欄に。。
アクセスランキング、面白いですよね。
[ 2007/06/25 17:46 ] [ 編集 ]
いえいえ.では後日時間がとれたときにまた書かせていただきます.ランキングおもしろいでしょう.
yoshiさんのblogからジャンプしてくる人がたくさんいるようでありがたいです.
[ 2007/06/25 22:39 ] [ 編集 ]
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