一日生涯という言葉があります.
今日この一日が生涯にあたると思って精一杯つとめさせていただくということだと思うのですが,時間軸を拡大して考えた実におもしろい見方であると思います.
①朝,目が覚めて②起き出し,③日中何らかの活動をして,④つとめを終えた夜はゆっくりして⑤また眠りにつく(そして次の朝が訪れる・・・).これが人生の中の1日のサイクルですが,拡大するとこれが一生になります.
①生を授かりこの世に生まれ出て②自分の足で歩くようになり,③学業や就労など何らかの活動をして人生のもっとも長い時期を過ごし,④老後はゆっくりして⑤時期が来たらこの身体をお返しして出直す(そして次の生が訪れる・・・).これが一生のサイクルと言えるでしょう.
また,心理学者のユングも人生の折り返しである40歳前後(中年期)を「人生の正午」と呼んでおり,彼も同様,人生というものを一日にたとえる見方をしていたと思われます.
ですから,今この一日を自分の一生涯と思って精一杯生きていくことが,包括的な自分の人生を考えたときに実りある一生を送ることにつながるのだと思います.それはどんな些細なことも無駄にしない,小さな種でも蒔かせていただくということでもあると思います.一粒万倍です.
一粒万倍と併せて一日生涯を心に刻もうと思います.
※未読の方はあわせて閲覧ください
⇒
一粒万倍
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一の入る言葉は心に響きますね。