お道と臨床と~心づくりのたね~

お道(天理教)と臨床心理学の視点を含めて,まおという人間が考える日々の通り方や考え方について綴っています.日記風なこともわりとあります.

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虐待について(その2) 

未読の方はまず以下を閲覧下さい.
虐待について(その1)虐待の分類

昨日は虐待の分類について書きましたが,今日は実際に私たちが「児童虐待に関わるとき」について書いていきたいと思います.

これは大きく分けて以下の4つに分けられるのではないかと思います.
①当事者として,②当事者の家族・親族として,③一般市民として,④援助者として.

まず,①当事者として
これは昨日の記事のコメントでさなさんも示唆されていることですが,他人事ではありません.虐待行為に至る可能性は誰にでもあります.私に限ってと思うかもしれませんが,自分がやっていることが実は虐待に該当すると知らない人は数多くいるかと思います.そして,被虐待体験は一般に世代間連鎖を招きますので,虐待を受けて育った子どももまた将来虐待行為に至る可能性があります.世代間連鎖については旧ブログに2回ほど記事を書いたので,後日こちらのブログにも掲載しようと思います.

②当事者の家族・親族として
身内が虐待行為をしている場合,ある種のジレンマに曝されることになります.虐待が行われていることを知りながら,それを黙認しているケースも多々あるのではないかと思います.「家の者がそんなことをしているなんてとても言えない」「こんなことが世間に洩れては親戚中の笑いものだ」「一族の恥だ」「こちらまでとばっちりをくらってはたまらない」など明らかによくないことが行われていることを知りながら,社会生活や世間体の不利益を考えて通告できない場合です.子どもの心や身体に傷として一生残り,下手をしたら将来を,あるいは命さえも奪ってしまう行為と,通告によって今受ける恥とどちらが大事なものかは一目瞭然です.それに,次に書きますが虐待は通告義務があります.

③一般市民として
これは多くは近隣住民,園児や児童の保護者になると思うのですが,近所で尋常ではないと思われるほどの怒鳴り声や泣き声,物音(破損音など)が聞こえる場合,見かけた子どもが普通に生活していたら負わないであろう明らかに不自然な傷やアザなどを負っている場合などが該当します.先述しました通り虐待は児童虐待防止法により通告が義務づけられています.それも確定でなくとも「虐待を受けたと思われる児童」を通告する義務です.通告者は通告されませんので匿名性は保たれます.(といっても,明らかに通告者であることが当事者に見抜かれてしまう場合もあると思いますが.)また,結果として誤りでも刑事・民事の責任は問われません.つまり,迷ったらためらわず通告を!ということです.虐待が誤りだったときには被通告者は羞恥心や被侮辱感などの精神的苦痛に曝されることになりますが,被通告者の人権侵害と,虐待が真だったときの子どもの人権侵害は比較にならず,後者の方が明らかに大きいという位置づけのようです.

④援助者として
これは児童相談所や市町村の福祉窓口や教育相談所,医療機関(小児科,精神科など),学校などの教育機関などが該当します.つまり子どもを扱うあらゆる機関が児童虐待と無縁ではないということになります.私が勤めている精神科領域でも親が虐待者であるケース,思春期・青年期以降の患者が被虐待体験をもつケースなど,児童虐待にまつわる問題に出会う可能性は多くあります.虐待は大変な問題であるので,一人で抱えるのではなく,地域の関係機関と連絡を密にして連携をとることが必要です.そして,子どもの現実生活に注意を怠ってはいけません.これが援助者としての役割であると思います.

以上のように,私たちが児童虐待に出遭う可能性は1つに限りません.出遭ったときには子どもの身体と心と人生を救うために,立ち上がりたいものです.

次回は,虐待への対応について考えます.


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