お道と臨床と~心づくりのたね~

お道(天理教)と臨床心理学の視点を含めて,まおという人間が考える日々の通り方や考え方について綴っています.日記風なこともわりとあります.

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「をしい」のほこり 

未読の方はまず以下を閲覧ください.
陽気に楽しく生きよう

八つのほこりについて書くと予告してしまったので,こうしてキーを叩いているわけですが,どういった形で綴るといいだろうかと考え中です.とりあえず1つずつ書きましょうかね.

八つのほこりとは「をしい」「ほしい」「にくい」「かわい」「うらみ」「はらだち」「よく」「こうまん」の八つのわが身勝手の心遣いのことです.これらを神をほうきとして絶えず掃除するよう教えられています.

「をしい」とは

人のために心をつかったり、体を使うこと惜しむ心づかい。物を貸したり、お金を払うことを惜しいと思い、また、手助けをするための労を惜しむなど、すべてに出し惜しみ、骨惜しみすること。

天理教公式ホームページより

です.もうこの説明だけで十分な気がしますがそれでは記事として取り上げた甲斐がないので,もう少し考えてみたいと思います.

過去記事「心身相関(その3)」で私は以下のように述べています.

フロイトという精神科医は精神分析という学問体系を確立しましたが,彼は人間の発達段階を口唇期・肛門期・男根期・潜伏期・性器期に分類しました.どの時期にも達成すべき発達課題はあるのですが,2番目の発達段階である肛門期には昨日述べたことに通じる部分があります.

肛門を通して快感を得て発達・学習する時期を精神分析では肛門期と呼びます.ちょうど2歳~4歳くらいですかね.肛門は幼児期に「出すことと溜めること」をトイレットトレーニングを通して学ぶ大事な部位でして,肛門性格という言葉もあるくらいです.過度に几帳面で倹約家,わがままといった執着的な性格傾向をもつ大人は幼児期における便のコントロールがうまくいかなかった肛門性格の人であると言われています.他者からみて「ケチ」「強迫的」「執着心が強い」などと思われる人はその傾向があるかもしれませんね.ここで学習する「出すことと溜めること」というのは象徴的なものでして便だけに限らず,その後の人生における様々な側面での出すことと溜めることに関係しています.要するに便意という身体のコントロールを通して心のコントロールを学ぶわけです.お金を出したり力を出したり時間をかけたりと,それらを貯める(惜しむ)ことなどに関係していると言えるかもしれません.

このことから考えるに,をしいのほこりは,ためる(貯める・溜める)こととはなつ(放つ)ことと関係があるように考えられます.そして,をしいのほこりを積むときとは,両者のバランスを欠いたときと言えるかもしれません.「よく」のほこりとも関係していると思われますが,自分自身の欲求・欲望から,人のために放つことを惜しんで,必要以上に自分自身の力を抑制し,自分の中にためこむわけですから,それらのエネルギー(=労力,経済力,学力などあらゆる力)は自分の中に蓄積されていきます.生きるために必要なエネルギーというのは普通に生活することによって,消化・吸収されて自分の血や肉となっているわけですから,必要以上にためることは余剰物になりかねません.食事にたとえればカロリーオーバーによる体脂肪の増加,消化活動にたとえれば消化不良による便秘とでも言えるかと思います.もちろん,展望のある力の蓄積というのは必要ですが,目的のない場合に無駄にためこんだり,わが身思案で自分の欲望のためのみにためこんでは,自分の許容量を超えたエネルギーは余剰物となり,そのときは満足を得られても長い目で見ると不本意な形で残るので,やはりためこむのではなく日々の生活の中で消費する必要があるのです.その消費を惜しんだ瞬間「をしい」のほこりを積むことのなるのではないでしょうか.

たとえばゴロゴロしているのであれば,動けるだけの余剰体力を労力として消費する,使っていない家具や電化製品を所有しているのであれば,その余剰所有物を貸与・譲渡して消費する,特製手料理のレシピを知っているのであれば,独り占めせずに共有知識として伝授して消費する,など出し惜しみしない,ためこまないで力を出す,欲を放つ(欲から放れる)ことで「をしい」のほこりを積む機会は減じられるのかもしれません.そして,ためずに惜しまず放つ(消費する)ことで,他者が助かったと感じ,喜んでもらえるのであれば,それは親神様の喜ばれる陽気ぐらしにつながる行動になるかと思います.さらに,自分のために必要な分さえためずに,他者のために消費することができるようになると,より高い次元へと成人できるのだろうと思います.ためることと放つことのバランス,難しいですが日々の中で心がけたいものです.

ちなみに,「ゴロゴロしているのであれば,動けるだけの余剰体力を労力として消費する」などと書いてしまったので,うっかり兄弟に当該記事を読まれた日には,私は動け動けと兄弟から責められることになるのは言うまでもありません.これも成人への道でしょうか・・・.
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惜しまず、何事も喜んでさせて頂くことは、自分の喜びにも、人の喜びにもつながりますよね。
ついつい、出費や労力を惜しんでしまいがちなのですが、そういうほこりがあるということを認識し、またほこりを払おうとする気持ちがあれば、だいぶ人は変わりますよね。
お道はありがたいです、ほんと。
[ 2007/10/21 20:52 ] [ 編集 ]
そう思います.きれいごとに終わらず実動を心がけたいです.
[ 2007/10/22 08:36 ] [ 編集 ]
まおさん、いよいよ始まりましたね~!o(^-^)o

いろいろ勉強させていただきたいと思いま~す!
(^O^)
[ 2007/10/24 13:48 ] [ 編集 ]
ひろさん,そういえば以前にほこりの心理学的捉え方について言ってましたね.そこまでは書けそうにないですが,自分なりの見解を展開できればと思います.
[ 2007/10/25 22:06 ] [ 編集 ]
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