去る11月11日は初めての兄弟の結婚式でした.
私は5人兄弟で育ちました.私の下に弟が3人,そして私の上には私より4ヶ月生まれの早い長兄がいます.彼は父の親友の兄の息子で5歳の頃より一緒に教会で育ちました.実母の顔を彼は知りませんし,20年前に実父も出直しているので私の両親が親代わりでした.彼らを「お父さん」「お母さん」と呼び彼は育ちました.高卒後就職し家を出たため,10年くらい前から一緒に生活してはいませんが,私の大切な兄弟です.
入籍はすでに2月に済ませていたので,あまり実感はなかったですが,人生の門出を祝うよい式となったと思います.彼が教会で育ったことを心の底からよかったと思っているかはわかりませんが,私は縁あって教会で育ってよかった,こうして彼が1つの家庭をもつことができてよかったと思いました.もし教会で育っていなかったらまた別の人生になっていたでしょうから,今の彼の幸せがあるのも私たちと育ってきたからこそでもあります.両親からしたら悩みながら育ててきたのでしょうから,見送ったという達成感があるでしょうか.彼の叔父(父の親友)も,甥っ子が家庭を持つのを見届けたという感覚だったのか披露宴の中では泣いている場面もありました.
私も嬉しいなぁ,よかったなぁという思いはたくさんありましたので,もしかしたら泣くかもしれないなぁと思ってはいましたが,意外とそんなことはなく,穏便に式も披露宴も終わるかに思えました.
しかし,披露宴での新郎新婦のスライドショーにやられました.小さい頃の子ども5人で写っている写真,
5月に兄弟で結婚祝いをしたときにとった写真などが映され,これらは別に懐かしいなぁという感覚だけだったのですが,父の写真も出てきました.そして,「お父さんありがとう.お父さんみたいな父親になりたいです」というメッセージがスライド上に表示され,私の目から一気に涙が溢れました.
この場に父さんがいたらどんなにか嬉しい一言だろう,どんなに喜んだろう,父さんよかったなぁという父への思いと,父をそうまで思ってくれてありがとうという長兄への思いでいっぱいでした.
テーブルを見回すと,母と末弟は泣いていました.長弟と次弟は泣いていませんでした.まぁ兄弟からしたら,まったく予想通りの展開です.私と末弟は涙もろいのですぐ泣きますから.この感じでいくと,自分を含めてあと4回私は泣くことになるのではないか?なんとも情けない話だなどと一方で思いながら刻を過ごしました.
そんなわけで,本当にたくさんの人に祝福されたよい式だったと思いますが,これまでたくさんの人に見守られて自分が育ってこれたということも忘れずにこれからの人生を過ごしてほしいと思います.もちろん,そこには親神様のご守護があることは言うまでもありませんが・・・.
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お父様もきっと、喜ばれてたでしょうね。