遅くなりましたが,IZAMUさんより
コメントをいただいたので,それについてお答えしたいと思います.
以前よりお聴きしてみたかったのですが、まおさん的には「精神科医」と「臨床心理士」、「精神保健福祉士」、さまざまな「カウンセラー」、さらには「お道のおたすけ」をどのように区別、関連、意義付けされておられるのでしょうか、
「精神科医」と「臨床心理士」,「精神保健福祉士」,さまざまな「カウンセラー」に関しては過去記事「
精神科で働く人たち」を読んでいただければと思います.ここではそれらとお道のおたすけについて書きたいと思います.
まず,両者はどちらも対人援助という点では変わりません.したがって,精神科医療で仕事をしながらお道のおたすけをしていくということが今現在の私の理想としてあります.この先どうなっていくかはわかりませんが,「お道と臨床と」というブログを書いているのも両者の知識と経験をいかに交えて互いに生かしていくかを模索していくためでもわるわけです(一応は・・・).もっとも最近は色々な都合から趣旨が変わってきてほとんど日記風になっていますが.それは置いておいて,生計を立てていくための手段が,精神科医療での援助という「他者の人生がその人にとっていいようになっていく手だすけをさせていただくこと」であることはお道を信仰する私にとって合目的的です.
両者の区別ということですが,まず一般的な見解として,精神科医療で働くということはあくまでも生業であり,私生活との区別があります.一方,お道のおたすけはそれを生業としている方もいますが,私生活との明確な境界があるわけではなく,いつ何時でもできるということがあると思います.
前者はその役割を演じる時間的・空間的に限りがあり,同時にそのことが自分自身を守ることにもなっています.限られた時間帯と場所での援助ということです.限りがあることで自分自身のその他の役割(たとえば夫に対しての妻・子どもに対しての母親・母親に対しての娘など)を侵害されることなく果たすことができます.したがって「勤務時間ないしは職場環境によって守ってもらっている」というある程度の安心感があります.家に帰ると安堵する経験は誰にでもあると思います.24時間続けなければいけなかったとしたらさすがに参ってしまうでしょう.
後者は時間的・空間的に特に自分で設定しない限りは限りはないということがあると思います.限りがないということはその他の役割を同時にこなしながら援助を続けていくということです.時間的・空間的限界によって自分自身を守ることができない代わりに,私たちお道の信仰者はどうしているでしょうか?私たちには幸いにも「いつ何時でも親神様が守ってくださっている」という安心感があると思います.たとえ私生活との間に明確な境界がなくともその感覚で援助を続けていける面もあると思います.それでも人間ですから限界点はあると思いますが・・・.
さて,私がこの両者をどのように区別しているかと言いますと,仕事はあくまでも仕事です.それ以上の関わりをすることはありません.職業的役割関係以外に関係持ち込むことは職業倫理として禁じられているくらいです.また,そうすることが治療的だということもあります.ただ,その限られた時間内に関しては今の自分ができる限りの援助はさせていただかないといけないという思いはあります.役割の限界外でできることは日々親神様に自分が関わっている患者さんのために祈ること(会長からもよく言われます)と自分自身の経験値と技術をあげることでしょうか.前者は心がけるようにしていますが,後者は最近さぼっています.本当は研磨していかなければいけないのでしょうが・・・.一方,おたすけに関しては私は素人同然です.仕事の経験は今後生きてくるでしょうが,今のところ他者へのアドバイス程度です.会長の代わりにおさづけに行かせていただくことはたまにありますが,自分自身でたすけを必要としている人を探してにをいがけやおさづけをさせていただくというところまでは全然達していません.最近ようやくリーフレット配りを始めたくらいであります.
なんだか書きながら未熟で未熟でどうしようもなく情けなさを感じてきましたが,それが今の自分なのですから,それをそれと受け止めて今後の成人に期待したいと思います.IZAMUさん,こんなんで回答になっているでしょうか.
関連記事として以下も閲覧ください.
⇒
お道と臨床と(旧ブログ)
⇒
相談することの重み⇒
精神科で働く人たち
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ありがとうございました。m( _"_ )m
最近私は、和田秀樹氏の書かれた『精神科医は信用できるか 「心のかかりつけ医」の見つけ方』を購読しましたし(結構おススメです!)、TBSドラマ『Around 40』もおもしろそうですし^_^;、昔は“臨床心理士”にのみ興味がありましたが(故河合隼雄氏の影響大)、最近は関連する職種全体に関心が向かうようになりました。
本屋では「なんとかスピリチュアル・カウンセラー」などなど、名乗ったもん勝ちの関連本もたくさん売られています。(+_+)
お道の“おたすけ人”の皆さん方が、現代の日本で“本気でおたすけをする”気持ちがあるのなら、もっともっと、こうした分野の勉強もするべきなんじゃないのかな?と、私個人は考えております。(役に立つかは別として。^_^;)
ほんでもって、これらについては今後ともまおさんからいろいろご教授いただけたらと考えております。よろしくで~す。(^0^)/
冠婚葬祭から宗教法人、いろいろな宗教の教義や哲学、音楽のことでしたら、私から情報提供出来ることもあるかと思います。よろしければご連絡下さいませ!(^0^)/
それから最近は『日本語の進化?』や『歴史と経済と人の心』といったテーマに興味があります。またいろいろ教えて下さいね!(゜o゜)\(-_-)