お道と臨床と~心づくりのたね~

お道(天理教)と臨床心理学の視点を含めて,まおという人間が考える日々の通り方や考え方について綴っています.日記風なこともわりとあります.

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行為と意味 

ある行為にはその人なりの意味づけがあります.行為は一様であっても意味づけは多様にあります.

たとえば,最近若年層で増加している自傷行為を考えてみましょう.自傷行為とは自分で自分を傷つける行動のことで,最近特に多く見られるのがリストカットです.他にもアームカット,ネックカット,焼き印,その他に壁への頭突き,抜毛,過量服薬,階段からの意図的な転落なども入ると思います.広義に捉えれば,ファッション性もありますがタトゥーや鼻ピアス,へそピアスなどもその範疇といえるかもしれません.

さて,こうした行為はやり方という点では決まっていますが,その意味づけは人によって違います.「死のうと思った」という人もいれば「血を見ることで生きているという実感が得られる」「ストレス発散になる」「自分の身体だけは自分でコントロールできている気がする」など達成感や対処方法として機能している場合もあります.また「私が大変なのをわかってほしい」「気付いてほしい」「もっと私を見てほしい」という訴えである場合もあるでしょうし,「皆やってるしー」「傷あるとなんかかっこいいじゃん?」などとファッション性を追求した主張をする人までいます.

そして,その行為に対しての意味づけは当たり前のものとして本人の中にありますので,無自覚な場合もあるわけです.ですから,周囲のものはどうしてその行為をするのか,その行為はその人にとってどんな意味があるのかを知ろうとする姿勢が重要です.そして当事者が無自覚かもしれない意味を言葉で表現させてあげることもできるとよりいいと思います.

同時に危惧しておかなければいけないのは,こちら側で無自覚に意味づけしている場合があるということです.本当は違う意味があるのかもしれないのに,教科書的に「あの子の自傷行為は心の叫びなのよ」と決めてかかったり,「どうせ目立ちたいだけなんだわ」と決めてかかったり,本人の意味づけを聞かずに大人が決めつけてしまうと,その人にとっての行為の意味というのを知ることができなくなってしまいます.相手のことは相手にしかわからないのですから,相手に関心をもって聞いてみるということが大事になってきます.

それは自傷行為に限りません.どんな行為もそうです.他人や子どもの行為を見て何の意味があるのだろう??と思うことってあると思います.自分にとっては馬鹿馬鹿しく無意味なものに思えても,彼らにとっては彼らの意味づけがあるのです.そもそも「馬鹿馬鹿しく無意味なものに思える」ということ自体が,当事者でない周囲の意味づけであり,無自覚の意味づけであります.そのことを自覚し,「自分にはあまり意味のないように思えるけれども,彼(彼女)にはどんな意味があるのだろうか?」とそれを知ろうとすることが相手に近づく一歩であると思います.

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少し話はズレますが
以前は、こちらが勝手な想像、推測、憶測をしているにもかかわらず、相手の意図と合致していると思い込んでいました。

しかし、メイルという文字だけのコミュニケーションをするようになって、如何に自分の勝手な物差しで相手を判断しているかに気づきました。

自分と他人の物差しは違うことに気付いてない人が案外大勢いるように思います。
[ 2008/05/02 21:58 ] [ 編集 ]
メールは確かに誤解が生まれやすいですよね.会って話をしていたって誤解することがあるんですから,文字だけならあって当たり前ですね.
[ 2008/05/03 23:06 ] [ 編集 ]
思い違いしていたところがあったので、
勉強になりました。
ありがとうございます。
[ 2009/02/14 08:31 ] [ 編集 ]
何かしらお役に立てたのなら何よりです.
思い違いってついついしてしまいますよね.私もよくあります.
[ 2009/02/15 21:26 ] [ 編集 ]
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