遅くなりましたが,振り返って書きたいと思います.
当日,6時頃自然と目が覚め,起床.6時半より献餞をしました.三殿各10台ずつお供えさせていただき,珍しく鯛も3匹あがりました.7時に朝づとめを行い,7:20頃私は出発.あいこを迎えにいきました.お母さんに挨拶をしてあいこと共に役場へ.婚姻届を出してきました.その後,披露宴会場へ向かい,あいこを降ろし,私は帰宅.楽人をしてくれる友人Kもすでに来ていました.彼の龍笛は超一流です.10時頃,主礼をつとめていただく会長さんがお見えになり,引き続き打ち合わせや準備が行われました.11時頃にはあいこの家族も見えました.その後間もなく,式場にて着付けを終えたあいこも白無垢姿で到着し,私は教会の前まで迎えにいきました.若干の式の確認をするとすぐに式の時間です.一緒にあいこのご家族に顔みせにいき,列席者は着席となりました.
11時半,挙式.わがやということもあり,緊張はほとんどありませんでした.父が挙げた場所で自分も式を挙げられることを本当にありがたいと感謝し,またそれをすんなり受け入れてくれたあいことそのご家族にも感謝しました.こういうときくらいはまじめな顔をしていないといけないと思い,あまり回りは見ずにただ前だけを見ていました.人と目が合うとうっかり笑ってしまいそうで大変でした.三々九度,玉串と順調に進み,誓詞もかむことなくしっかりと読めました.退席後,お礼のおつとめも声高らかに唱和させていただきました.まったく知らないあいこ方のご親戚がどのように思っているのかがいささか気になりましたが,私たちの姿を見ていただくこともにをいがけと思いました.その後,親族紹介,写真撮影とうつっていきました.堅苦しくなることもなく賑やかに過ぎていきました.第1部の終了です.
1時過ぎくらいに,私とあいこは一足先にあいこの弟の運転で会場へと向かいました.他の人たちは1時20分頃バスにて出発です.会場でタキシードとウエディングドレスに着替え,その後はウェルカムフロアにて参加者の皆としばし時間を過ごしました.ここでの私はまったくの飾り,いやむしろ飾り以下です.まるでジオングの足の如く,『現状で新婦あいこの性能は100%出せています』『新郎まお?あんなの飾りです.誰にでも一目瞭然ですよ』と言われているようで(※),そのくらい私は注目されることはありませんでした.それがやや寂しくもありましたが,新婦を立て新婦とそのご家族に喜んでいただくのが披露宴と思っていましたので,それでよかったと思います.ただ受付奥のカウンターの方にプラモなどを飾っていたのにそれに対する注目もイマイチだったのは悲しかったです.
3時半,いよいよ開宴となりました.参加者が先に入室に私たちは後から入場となりました.まずは新郎である私の入場です.入場曲は知る人ぞ知る劇場版機動戦士ガンダム~めぐりあい宇宙のテーマソング「めぐりあい」,サビ出しからです.もちろん事前に編集してあります.笑って入場し,入口にて会釈してメインテーブルへと歩いていきました.私が笑っているので会場内も笑いの渦です.続いて新婦と父親の入場,平原綾香の「I will be with you」です.いいチョイスです.入場にぴったりだと思いました.父と新婦が私の前に来て私は父と握手し,新婦の手を取る・・・はずでした.しかし,父と握手した瞬間,もってかれました.一人涙.哀・戦士.今日ここに至る父の娘への思い,娘を送り出す寂しさ,そして託す思い,そのメッセージを勝手に感じ取り,いきなり泣きました.会場隅の方からは「いきなりかよ!」「はえーよ!」といった弟たちの声が飛び交い,またもや会場は大爆笑.開宴数分,まだ挨拶もしていない段階から泣いている新郎を私はかつて聞いたことがありません.手をとり隣に来たあいこも「何で泣いてるの?」と困惑の表情を隠せません.私自身も予想外のことでしたが,あいこはもっとびっくりしたことでしょう.父が出直して以来,父親ネタにはめっぽう弱いということもありますが,いくらなんでも弱すぎです.装甲はザク並といってもいいでしょう.披露宴という対空砲火にの前には装甲はただ焼かれていくのみです.
開宴に先立ち,まずは私からの挨拶.これはきっちり締めて問題なくできました.上級会長による来賓スピーチ,叔父による乾杯と続き,いよいよ酒宴,じゃくて祝宴が始まりました.女友達は写真をとりに集まり,男友達は酒を注ぎに集まります.人生でもっともスポットが当たるときだろうなと思いながら時を過ごしました.司会(あいこの友人)によるプロフィール紹介も素晴らしかったです.メインテーブルから動けないというのも窮屈だなぁと思いましたが,集まってくれた人たちと歓談しながら次第にケーキ入刀へとうつっていきました.このときは凄まじいまでのカメラを向けられ,人生で二度とこんなにカメラを向けられることはないだろうと思いました.その後,翌日が母の日だということで,新郎新婦から両家の母へのプレゼントという演出があったのですが,会場係から母に渡すプレゼントを受け取った途端,これまで母には苦労かけたという思いと母への感謝が込み上げ,私一人泣いていました.「また!?」「早いぞ!」「情けないぞ兄ちゃん!」と弟や友人の声が響きます.まったくです.私が母に渡すプレゼントを渡されただけで泣いていたら感動も何もありません.なんとも情けない話です.しかし,会場は大爆笑.手渡し後,あいこは弟と共に退場していきました.
一人テーブルに取り残された私,退屈で仕方ありません.なんてったって私はジオングの足ですからね.それを察して再び友人たちが注ぎにきてくれました.
続いて私の退場のときが来ました.私は母と共に退場したのですが,ここはまおテイストでこだわっていたので,泣いている場合ではありません.アムロ・レイの「いきまーす!」というボイスの後,「ガンダム大地に立つ」が流れ,続いて逆襲のシャアの「メインタイトル」が流れます.ガンダム好きの従兄も来ていたので,彼も大喜び.私も大満足で会場を後にしました.退場後は,私自作のヒストリービデオが友人Tの手によって流されました.
新婦お色直し後の再入場は雨が降っていましたが,あいこの希望もあり,白い傘を差してのガーデン入場でした.テラスに出た皆に出迎えられ,その後各テーブルを回って一人ひとりに手紙を私テーブル毎に写真をとりました.そして,あいこの従妹よりプレゼントをもらった後,友人スピーチとなりました.Tは私の高校以来の友人で8日の晩から手伝いに来てくれ,当日も式の写真撮影,披露宴の写真撮影,プロジェクター操作とフル駆動してしてくれています.そして,ここでもまた活躍してくれました.続いて,あいこの友人のスピーチがあり,余興ではあいこの高校の友人たちが歌を披露してくれ,一緒に唄っていたあいこは感涙していました.私の大学の友人はゲストインタビュー形式の余興をしてくれました.開始に「翔べ!ガンダム」を使っていましてこれが何気にサプライズで嬉しかったです.あいこ友人,義姉,あいこ弟と3人話して4人目がなんと私でして,ハメられたと思いました.まさか自分に来るとは思っていなくてびっくりしましたが,なんとか乗り越えました.ほんとに覚えていなかったプロポーズの言葉などを言わされ,散々でした.
時間がおしていたのでデザートのウェディングケーキをテラスで大急ぎで配り,宴はお開きへと向かっていきました.新婦あいこの両親への手紙,これは文句なしに素晴らしかったです.あいこの両親への思いがしっかりと込められていたと思います.続いてウェイト人形の手渡し,これもあいこがフモフモさん1Lにおもりをつけて私たち二人の出生体重にして羽織袴と白無垢を着せたもので手作りでして,会場入口にウェルカム時には飾ったおいたものです(手作りウェイトフモフモの作り方は後にあいこに記事にさせます).渡した後で,あいこ父の挨拶があり,最後の言葉にはぐっときました.締めに新郎まおからのお礼の挨拶.いろいろ話すとまた泣きそうだったのでとりあえず最小限に留めてきっちり締めました.新郎新婦と両親の退場後,やはり私自作のエンドロールビデオの上映があり,終了後ゲストの見送りとなりました.一人ひとりにプチギフトを渡してお礼を述べ,本日の第2部が終了しました.退場時に絶賛してくださる方が多く,本当によい披露宴だったんだなぁとありがたく思いました.何しろ手作り感満載の披露宴でしたので,オリジナリティには富んでいたかと思います.
そして,舞台は再び第3部の教会へと移っていきます.バスは数箇所経由していたため,後から帰った私たちの方が教会へ帰るのが早かったので,すぐに2次会の準備をしました.私が天理生活が長かったものですから,友人の多くは遠路はるばる関西からきてくれるため,多くの友人が泊まっていくのです.実は教会の留守番は信者さんが一人でしてくれていて,撤饌や夕づとめ,そして二次会の準備までしてくれていました.本当にありがたかったです.それら準備をしているときにゲストたちも帰ってきて第3部となりました.すでに頭痛がしていた私はあまりはしゃぐこともできず,まったりと過ごしました.皆ももう会場ではありませんので,思い思いに時間を過ごしていたようです.皆が寝たあと,私たちも休んだので,結局夜中の2時とかでした.あいこが一番遅く3時半頃まで起きていたようです.お疲れ様でした.
本当に長い1日でしたが,楽しく素晴らしい日だったと思います.大勢の方が力を貸してくださったおかげです.会長さん,友人,信者さん,親戚,家族と本当にありがとうございます.心よりお礼申し上げます.この日の喜びと誓いを忘れることなく日々を喜んで過ごさせていただきたいと思っている今日この頃であります.後日談ですが,披露宴だけでなく教会での式もあいこのご両親,ご親戚も喜んでくださったということでしたので,私としても本当によかったです.これからの人生でもこれまでの恩返しを家族のごとく,あいこと一緒にさせていただこうと思っているところです.
※実際のセリフは「現状でジオングの性能は100パーセント出せます」 「あんなの飾りです.偉い人にはそれがわからんのですよ」です.
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いきなり泣くなんて…まおさんらしい(笑)。だって、お父様のこともお母様のことも、また、同じくあいこさんのご両親のこともしっかりと想っているからこその涙ですもんね。あいこさんも「この人でよかった」ってしみじみ思ったと思います。男の人の涙を見ることはなかなかないから、押さえ切れない感情でなく姿っていうのは感動するよ。
その幸せな想いを胸に刻んで、二人でしっかりと歩んでいってね。また天理に来ることがあったら、一声掛けて下さい。