今日6月6日は補聴器の日だそうです.
6を向かい合わせにすると耳のように見えるからだそうです.
確かにそう見えなくもないですね.ただ福耳に見える気がします・・・.
私の祖父は齢84ですから,耳が遠く,補聴器をしないと聞こえないことが多すぎるくらいです.
しかし,当然聞こえてないだろうと思って話をしていると口をはさんだりして「聞こえてたのかよ」とびっくりさせられることもあります.
これは心理学ではカクテル・パーティ効果(選択的注意)と呼ばれる現象です.
人は無意識のうちに自分に興味のある話題を聞き分けているのです.
たくさんの人が雑談をしているパーティなどの喧騒の中においても,自分の名前や興味のある話題は聞こえてくる,そんな経験を皆さんもされたことがあると思います.人間の聴覚の特徴の1つです.
また,地獄耳と呼ばれる人がいることも私たちは知っています.彼らは人の秘密などをすばやく聞きつけることで有名ですが,これも選択的注意の一つといえるでしょうか.人一倍,噂などに敏感な彼らですが,それは自己の噂に敏感なことの裏返しなのかもしれません.自分がどこかで噂されているのではないかという猜疑心が彼等を地獄耳にさせるのです.ですから,お年寄りが歳をとるにつれて地獄耳になってきているのだとしたら,周囲が彼らに対して孤独感や疎外感を与え,疑心暗鬼にさせているのかもしれません.
ちなみに,私の祖父は先月の25日より山口の伯母の教会へ行っているので我が家にはいません.祖父は地獄耳ではありませんが,すべて把握していたい大将なので,会話に首をつっこんでは「なに!?」と聞いてきます.大抵はどうでもよい話なので説明するのが面倒なこともあり,「なんでもないよ」と済ましてしまうこともありますが,この積み重ねが疎外感に発展することもあるのだなぁと今書きながら思いました.帰ってきたらできる限り説明を心がけたいと思います.
6月6日と言えば確か新約聖書では不吉な日ですね.「オーメン」の公開も今日です・・・.
- 関連記事
-
スポンサーサイト