昨日の講義ではついにレポートの課題を出しました.
「講義を通してどのようなことを学び,それが今後の臨床看護でどのように活かせるか,1000~1600字で論じなさい」
偉そうな課題にしましたが大したことは教えていません・・・.臨床心理学が専門ではありませんし,実習の記録で日々忙しいようですので,わりと書きやすい課題にしたつもりです.むしろ,よくこんな私の講義を聞いてくださいましたと全員ニコニコ顔で単位をあげたいくらいなのですが,そうもいかないのが現状です.正当な評価をすることも責任の1つです.しかし,40人以上のレポートを読むのはしんどそうです.大学時代は一般教養の倫理とか200人以上履修していたにもかかわらずレポートでしたが,担当者はさぞかし大変だったろうと思います.テストの方がはっきり言って楽なのですが,学生はやはりレポートを好みます.自分もそうでした.どちらも嫌なのですが,どちらかやらねばならないのなら絶対レポートです.テストが好きだという人いますか??
そもそも,学生と5つほどしか歳の変わらない私が彼等を評価しなければいけないというのも畏れ多い話です.0~100点の間で人を評価する・・・あまり気持ちのいいものではありません.絶対評価で出せばよいことが救いですが.以前は評価される立場だったのが,評価する立場になったわけですから,まったく正反対の転回です.同時にもう1つの転回があります.評価する立場から評価される立場です.学生の頃は教員を評価していました.あの先生の授業はつまらない,この先生はおもしろい,あの先生は時間ギリギリまでやるから嫌だ,レポートばかり出すから嫌だ,この先生は出席さえしていれば単位くれるからいい,反対にレポートさえ出せば出席しなくても単位をくれるからいい,早く終わるからいい,などと教員を自分にとって都合のいいものさしで測っていました.今度は学生から測られる立場にあるわけです.これも非常に苦しい立場です.自尊心に大きく影響します.初めての経験で緊張することも多くスムーズに授業が進まなかったというのもありますし,元々話し下手なので,講義の内容もそうわかりやすいものではなかったと思います.ですが,よかったところ,悪かったところをきちんと対象者にフィードバックしてもらうことは今後の参考になるので,勇気を出して最終日は学生に書いてもらおうと思います.
とにかく残り2週です.頑張ってきます.
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