ふと思いました.駆動するワイパーによってはじかれていく雨を見ながら.
「ああ,昨年・一昨年の梅雨はカッパを着て通勤していたなぁ」と.
思えばありがたいことです.社会に出てからの2年間はバイク通勤でした.1年目は訪問の教育相談をしていましたので,雨の日はそれは大変でした.カッパを着て生徒の家まで行き,家の前でカッパを脱ぎ,訪問を済ませるとまたカッパを着て次の家へ移動し,またカッパを脱ぎ・・・と.まぁ訪問といっても何十件もあるわけではなく,数件でしたが.しかし,面倒でしたし,スーツが濡れて家人に迷惑をかけたこともあったのではないかと思います.
2年目は病院だけでしたので,何回も着替えることはなくなりましたが,やはり雨のバイクは視界も道路も不安定で,あまりいいものではありませんでした.
3年目の今,天気の悪い日は,家で車を使う用がなければ(弟も学校へ行っていますので運転手がいないという理由から滅多にありません)車で通勤しています.昨年まではできなかったことができるようになって,とてもありがたいですが,以前慎ましさの記事で書いたように,苦労した日々のことを忘れないように,当たり前に思わないようにしようと思っています.
ブログにわざわざ書くのも自分自身への戒めであると同時に,皆さんにも忘れないで,あるいは思い出してほしいという思いがあるからです.折に触れてこのことは繰り返し書きそうな気がしています.それほど私にとっては忘れてはいけない大事なことなのです.あるところからの反面教師として学んだことでもあります.
ちなみに,よくよく考えると車を買ったから車通勤ができているわけではなく,祖父母のための運転がなくなったことと,運転手が家にいないことから,私が車通勤できているだけなんですけどね.もし,祖母が生きていて教会におり,自宅療養をしていて,昨年末から一人暮らしを始めた次男がまだ教会にいたとしたら,やはり私はバイク通勤をしていたのかもしれません.そう考えると,ありがたさの裏に寂しい出来事もあったのだなぁと思う節もあります.
ですが,すべて「成ってくるのも天の理」です.今あることを喜んで通らせていただこうと思っています.
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