学生の評価がすべて終わりました.
(関連記事;学生のレポート)
レポートは公正に評価したつもりですが,やはり私の主観です.読んで評価していく段階で,評価の視点に変化で出るといけないですから,まず一通り全員分を読んで評価して,再度また最初から読んで評価し直しました.つまり2回読んでつけたことになりますので,評価の信頼性はそこそこあるはずです.
課題は「講義を通してどのようなことを学び,それが今後の臨床看護でどのように活かせるか,1000~1600字で論じなさい」でした.しかし,学んだことは書いてあっても,それを現場でどのように活かしていけるかまで発展させて書いてあったレポートは数少なかった印象があります.専門外の授業のレポートにそこまでの労力を費やす気がなかったかもしれません.評価一覧を見ると,辛口評価をしたかのように見えますが,そうではないのです.しかし,出席点と課題提出で単位は取得できるように配慮していますし,ノートを提出すれば+αとして10点を加算という措置もとっていますので,大抵の人は評価はAです.それでもCをつけざるを得なかった人もいますが,真面目にやってきた人の努力を無にしないためにはやむを得ません.
レポートは読むのは大変ですが,意外と評価を決める瞬間は楽しいと感じた自分もいました.権力の掌握とは恐ろしいものです.そう,私は人の作品をこの目と価値観で裁く権利を得ていたのです.私が黒と言えば黒になるし,白と言えば白となるのです.こうした他者を評価することに潜む暗黒面に無自覚でいると,人は権力に溺れ,本来の役割を見失い,独裁に走っていくのだなぁと思いました.もちろん私には暗黒面に溺れるようなことはありませんので,前の人の評価を考えて,これはこのくらいかな~と判断してつけていたのですが,今後,たとえ人を評価する立場になろうとも驕ることのない心づくりをしていきたいと思います.
あとは,学校にレポートと評価を送付して終了となります...
人にものを教え評価するという恐れ多い立場を勤めさせてもらいまして,色々勉強になりました.授業ではわかりやすく教える難しさを,評価ではその難しさと力を掌握することの危険性を知りました.来年の依頼もありましたので,来年も初心を忘れず謙虚にやりたいと思います.よい機会を与えてくださった親神様に感謝いたします.
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