クリスマスなので少し宗教関連の話を.(といっても2年前のクリスマスの記事の転載ですが・・・.)
日本は諸外国と違い,特定の宗教を持ちません.中国は儒教,アメリカ,ヨーロッパならキリスト教,アラブ諸国ならイスラム教,インドはヒンドゥー教,パキスタンは仏教,シンガポールは・・・というように国家として宗教色が濃厚であるというのはよく見られます.しかし,日本にはそういった傾向はありません.正月には神社へお参りにいきますし,クリスマスにはキリスト教会へ拝みにいく人もいるでしょう.合格祈願に神社にお参りにいくかと思えば,葬儀は仏式で,結婚式は華やかにチャペルで牧師さんに契りを誓い・・・などなど,しかもそこに宗教的な観念はあまりなく,私たちの習慣として生活に密着しているというのが特徴です.
ですから,世界中のほとんどの人々が人間が生きていく上で何らかの宗教は必要であると信じている中で日本人は特異であると思います.しかしながら特定の宗教や宗派を信仰していなくても個人としての宗教性を持っている人は多いのです.日本には文化的伝承の形で働く宗教と個人に信仰を訴える形で働く宗教の二重性が存在すると思います.
前者は「お墓参り」「正月」「節分」「バレンタインデー」「節句」「お盆」「七五三」「クリスマス」といった年中行事に見られるような宗教性ですね.宗教的なものを意識している人はほとんどいないと思いますがこれらは元々宗教的な意味合いを帯びているのです.こられは特定の成立宗教をもたない日本人が,生活慣習の中で伝承してきたもので,普遍的であるがあまり宗教と意識されず,半ば社会規範としての宗教で民俗宗教と呼ばれます.
後者は特定の宗教に対して信仰をもつことですね.その宗教の教えを学び,生き方に反映させていくというものです.私の場合ですと天理教ということになります.このあたりを説明するのに心理学者のAllport(オールポート)という人がパーソナリティに内面化された宗教という形である概念を提唱しているのですがこれについてはまた時間のあるときに解説したいと思います.
このような宗教の複雑さが日本にはあるのです.
家に亡くなった家族を祀る仏壇や神棚があるという人は多いと思います.
「家族が亡くなった時には,~宗の○○寺に葬儀をやってもらってるから強いて言えば宗教は~宗かな」
という人多いと思います.しかし,その教理を自分の生き方に取り込んでないのだとすれば,それは信仰とは言えないのではないかと思います.
あなたは信仰がありますか?
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