三輪分教会長の榮島憲和先生の講話をきく機会がありまして,心に残ったことを綴りたいと思います.
まずは,榮島先生の奥様が末期がんの身上をいただいたときのお話.
治療のために病院に入院したそうですが,そのときに榮島先生は奥さんに「自分がたすかることを願って入院していたんではいかん.神様がおたすけする場を与えてくださったのだから,入院している人にしっかりおさづけをさしてもらいなさい」「元気な者がいくら言ったって,あんたに私の気持ちなんかわからないわよ!と言われてしまうかも分からんが,同じ病を抱えているお前ならたすけになってやれる」と言うようなことを言ったそうです.そして,奥様は言われた通りに,病院内で一生懸命おさづけを取り次いでまわり,しまいには末期がんが治ってしまうというご守護をいただいたということでした.
お道では「人をたすけてわが身たすかる」と教えていただいておりますが,本当にその通りなんだなぁ,不思議なご守護もあるもんだなぁと今更ながら聞いていて思いました.やはりこの教えに間違いはないと.同時に,その状況において妻にそのような言葉かけのできる夫である榮島先生と,それを受け取って実践した奥様の心の強さに感銘を受けました.
末期がんと分かったら,たいていの人は落胆することでしょう.他の人のことまで考える余裕さえないかもしれません.他者との接触を嫌い,一人の時間を好む方さえ多くいるかと思います.そのような状況で上記のような言動をとれたのには,やはり揺ぎ無い親神様への信仰心と夫婦間の信頼関係があったからだと思います.私は相手の状況を考えたら,きっとその言葉を口に出すのに相当ためらうでしょうし,もしかしたら言えないかもしれません.先生も奥様もどちらも素晴らしい強い心の持ち主だなぁと思いました.
私もどんな状況にあっても神様を信じて,神様の思いを夫婦で共に感じ,通らせていただきたいと思いました.
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