ある言葉には一般的な意味合いがありますが,各自が抱くイメージはそれに納まるとは限らず,その人によって違います.
たとえば,私が他人と話をしていて,その人が「元気になりたい」と言ったときに,私が抱く元気イメージとその人が抱く元気イメージは必ずしも一致するとは限りません.いや,一致しないことの方が多いでしょう.仮に私の元気イメージが「ごはんをモリモリ食べること」だとして,他人が抱く元気イメージは「週6日間働けること」かもしれませんし,「犬の散歩にいけること」かもしれません.あるいは「人に自分から声をかけられること」だったりもするでしょう.
それを私が私の元気イメージで捉えてしまって「じゃぁ元気になるためにはどうしたらいいだろうね」と一緒に考えたとしても,そもそも2人の描く元気イメージが一致していないかもしれないわけですから,話に食い違いが出てくるでしょうし,的外れな発言をしてしまわないとも限りません.
ですから,その前に「君にとっての元気ってのはどんなイメージ?」「元気っていうのはどういうときに感じる?」など,その人の持つイメージや感覚を話してもらって2人の間で共有してはじめて上記のような質問が効果的になってくるのです.
心がけていないと意外と忘れてしまうもので,今日のSVで先生に指摘されまして,近頃大事なステップを飛ばして自分イメージで「早分かり」していたことに気づかされました.これからは気をつけたいと思います.
似てるかもしれないので関連記事としてあげておきます.
⇒
行為と意味
- 関連記事
-
スポンサーサイト